熱環境のワークショップ 断熱と蓄熱 (担当廣谷)

 

 2017年第1回目の活動は、みっつデザイン研究所の廣谷が企画担当でした。

自他ともに認める熱オタク(!)なので、テーマはもちろん熱環境です。

 

専門学校や大学の授業で使用している「箱模型実験キット」をつかって、断熱と蓄熱をテーマにした性能比較実験をしました。

この実験は、3つの異なる素材で出来た箱に、太陽を模した200Wの電球を当て、箱の中の気温(室温)の変化を2分ごとに読み取って折れ線グラフにまとめるというものです。


実験後は、完成させたグラフを見ながら、断熱材・蓄熱材の効果や快適な家の作り方について話をしました。設計の仕事を通して断熱や蓄熱の効果については十分に理解していますが、住まいの熱環境を疑似体験した後は、いつもとは少し違う視点から考え、語ることができました。

以下に当日の活動の様子を簡単に紹介します!

3つの箱の構成部材の紹介

① 厚紙と1枚ガラスでできている箱

② 厚紙と1枚ガラスの箱の中にタイルが入っている箱

③ 厚紙の箱の中に断熱材とタイルが入り、2枚ガラスでできてる箱

実験は、電球を点灯した16分間の昼と、消灯した16分間の夜、そして次の日を8分間、計40分かけて行います。その間、室温を計測している棒温度計の目盛りを2分ごとに読み取りながらグラフを完成させていきます。

実験を始める前には、3つの箱の室温変化を予想します。

ここまでは分かってる!この辺はちょっと曖昧かな、、など自分の理解度が把握できます。

実験中の様子。計測しながらグラフを書きながら進めます。いつもはかしましい会合も、今日は静かに時が流れます・・・。


最後は、実験結果を見ながら、断熱材、蓄熱材の効果についてみんなでディスカッション。
自分の生活している家の性能を思い出しながら実感する人、改めて理解を深める人、実験を通して思うことは人それぞれでした。
この実験の面白いところは、同じ外部条件で実験をしているのに、箱を構成する材料が異なるだけで、室温変化に大きな違いをもたらすことを目の当たりにすること。家をどのような材料で作るかはとても大事だということを改めて実感します。

ワークショップ終了後は、この実験で用いているタイル(蓄熱材)の効果について、引き続き話が盛り上がりました。蓄熱はとても面白い現象です。昼に蓄えた熱を夜に使う。夜に蓄えた熱を昼に使う。パッシブデザインの王道ですね!少し哲学的な表現になりますが、蓄熱を取り入れることで、熱環境のデザインに時間軸を取り入れることができます。

さくら組のメンバーが扱うのは主に木造の家。木造の家には蓄熱部位が少ないという特性があります。タイルすごい!という感想から、木造の家の中にどんな風に蓄熱部位を取り入れていけるか・・・床にタイルを使う?基礎のコンクリートを使う?プラスターボードの蓄熱性能を使う?などなど、そんな話題で盛り上がりました。熱について熱く語った1日でした。


次回は、いろは設計室の橋垣さんが企画してくださいます。

どんなテーマになるか楽しみです♪更新予定は6月です。