事務所訪問記:その6(当番/石原)

 220日、千葉・稲毛の『みっつデザイン研究所』にて、さくら組の集まりが開かれました。実質的にこの集まりを何かとまとめてくださっている廣谷純子さんの事務所です。

 廣谷さんが育った稲毛の街並み、今ではだいぶ埋め立てられてしまったものの地形や木々の様子からその昔海だったことが何となく感じられる気持ちのよい街です。

 さくら組のメンバー5人は女性建築家の集まりですが、主に設計を行っている他の4人とは少し異なる活動がメインの廣谷さん。その活動詳細は事務所HPを見ていただくとわかるように、設計だけでなく住環境に関わるワークショップや勉強会・講習会、環境教育など幅広い分野で活躍されています。

 

 理系の廣谷さんらしいサッパリとした事務所には、たくさんの環境系の本や資料、室温や外気温を表示している温度計、表面温度計、さらにはワークショップや講習会で熱環境を体感してもらうためのグッズ... 「輻射(放射)」を体感してもらうための面状発熱体(写真)や企業とタイアップして開発中の商品など... 面白そうなものがいっぱい。小学校等で子供たちと協働してイベントを行うことも多いせいか、何よりわかりやすく実感を持って考えてもらうための素材群は大人でも十分楽しめます。廣谷さんの師である東京都市大学・宿谷昌則先生も大変分かりやすく熱の話をしてくださる方で、さすが愛弟子、です。

 

 余談として、これまで訪問してきたメンバー3人の事務所... ウチアトリエ、スモールスペース、いろは設計室... は、大変細やかで女性らしい事務所の設えでしたが、私(石原)はカワイイ系が全然無理だし似合わず一人気後れしていました。今回、何を隠そう、廣谷さんの事務所の様子に少しホッとした次第です。(笑)

 この日は「めちゃくちゃ寒〜い」廣谷事務所における断熱の工夫... 小さな空間に5人で集まってエアコンを付けてもなかなか18℃以上にならず... 窓に水で貼るプチプチ、コールドドラフト対策、エアコンの気流感をやわらげる方法など話は広がり、各自が日頃設計の中で取り入れている対策や手法など、熱環境にまつわる話をあれこれ。断熱材の種類や厚み、床や基礎の断熱方法、熱橋のこと、冷暖房の方法... 話は尽きません。(→座談会:暖房のこと

メンバーは日頃それぞれ一人で活動しているため、こんなふうに意見交換ができる機会は貴重なのです。

 

 その後は大規模改修をされたご実家に徒歩で移動、各所に施された工夫を見聞しました。その様子はこちらでも見ることができます。(リンク中の『2011年 自然素材を使ったマンションのエコリフォーム』)

 それぞれが取り組んできたリフォーム事例を話し合いながら、今後さくら組としてリフォーム受注に力を入れるべく、新たなプロジェクトを立ち上げることになりました。楽しみです!