2017年

9月

18日

住まいの空調

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2017年

4月

11日

熱環境のワークショップ 断熱と蓄熱 (担当廣谷)

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2014年

10月

01日

省エネ等級と熱損失係数

 近年は断熱や構造強度、メンテナンス対策等について一定の条件を満たした住宅は補助金を受けたり税の特例措置等が受けられるようになりました。次世代に残る良質な住宅を普及させる目的で法律が作られそれに伴って生まれた制度で、簡単にいえば家を長持ちさせて廃棄物を減らし、建替えにかかる費用も減らして環境に配慮した暮らしをしようという国の提案です。平成12年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(通称:品確法)」、その柱の一つである「住宅性能表示制度」には10の性能表示事項があり、このうちのひとつが温熱環境、すなわち省エネルギー対策等級(以下『省エネ等級』とする)でした。平成25年からは「エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準」として新たな基準が作られています。

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2014年

3月

25日

灯りのこと

西原の家/設計:スモールスペース
西原の家/設計:スモールスペース

 

今回の5人のおしゃべり、決めていたわけではないのですが、廣谷家の照明の話から「暮らしの中の灯り」がテーマになりました。

最近の照明器具はLEDの開発が進んで、年どころか数ヶ月単位で新商品が出たり、とても早いスピードで状況が変わっています。金額もだんだん求めやすくなってきましたが、光の色のことや方向性など、まだまだわからないことも多く、照明計画というのはこれからお家を造ろうとしている方や設計者の悩みどころの一つではないでしょうか。

やはり白熱球というものに後ろ髪を引かれるというか、住まいの灯りがこうあってほしいというのは白熱灯の暖かい光なのですが、消費電力が大きい上にメーカーが作るのをやめていく方向。。。

最近は、白熱球・LED・蛍光ランプ(電球色)全てに対応可能な器具などを使ったりしていますが、ダイニングのテーブルを灯す照明だけは白熱の器具にしています。蛍光灯の電球色などもかなり近くなってきたのですがやはり違うので、ここだけは小さな贅沢をします。

白熱灯の光は、炎や夕日の色に近いせいか暖かく感じられ心も落ち着きますよね。

光の色には色温度というものがあります。(下の表参照)この温度が低いほど炎の色に近く、

白熱灯は2800k(ケルビン)です。LEDや蛍光灯は同じ電球色といっても色が違うことがありますので、この色温度を見てなるべく低いものを選ばれると白熱灯に近い色になります。

 

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2014年

3月

17日

暮らしの中の灯り

2月は廣谷さんがマンションリフォームを手掛けたご自宅に伺い、素材や納まりのこと、照明のことなどについてみんなで話をしました。

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2014年

3月

10日

暖房のこと

断熱リフォームをした廣谷さんのご自宅(設計/みっつデザイン研究所)
断熱リフォームをした廣谷さんのご自宅(設計/みっつデザイン研究所)

ベストな暖房って?

 

廣:断熱リフォームした自宅(集合住宅の一住戸)は、窓はペアガラスで2重サッシ化したけど、壁の断熱材は羊毛断熱材が50mm程度だし、柱や梁は家の広さの関係上、断熱できなかった。最新の断熱性能というよりも中の上程度の性能。それでも前に比べると格段に暖かくて、小さな電気ストーブなどの局所的な暖房以外は使用しなくても大満足なのだけど、2月などの真冬日が数日続いて、夜間や朝の室温が15℃を下回ると、あとほんの少しだけ家全体が暖かくなるといいな、、と思う日が数日あるの。そんなときにエアコンで暖房をすると、あと少しと思うから、設定温度的には低め(2023℃)くらいで運転するじゃない、そうすると吹出温度がせいぜい30℃とか40℃くらいにしかならないから、その風が体に当たると結局寒く感じるし、風が体にあたるってすごく不快。狭い部屋では風向きを調整しても限界があるしね、、、。

石:気流感ね。

廣:このようなあとほんの少しを足したい時の暖房って、どういう暖房がベストだったのだろうと思って。床暖房って言われることもあるけど、うちはみんないい大人なので、居間で一緒にいる時間が少なくて、個々に部屋に入っていっちゃう。そうすると、自分の部屋なんてベッド置いたら床暖房エリアなんてなくて。

橋:私は個室に床暖房を入れたことはあまりないな。床暖房は部屋全体がおだやかに暖かくなって快適ですよね。

石:うちは床暖房が入ってるけど快適だよ。

※(床暖房:輻射熱を利用した暖房。輻射熱とは、ポカポカな陽だまりや、薪ストーブの暖かさと同じ。直接触れる足も暖かいが、その熱で部屋全体を暖めてくれる。暖まるまでに時間がかかる。その代わり、冷めにくいという特徴もある。掃除の時など少し窓を開け放っても、空気を暖めているわけではないため、急激に室温が下がるということはない。)

廣:床暖房の場合は、つけっぱなしでしょう?

石:そんなことない。

廣:そうなんだ、、、。床暖房=ホットカーペットの印象があって、床暖房エリアからうごけなくなっちゃうみたいな印象があっていまいち魅力を感じられなかった、、、。朝と夜と数時間程度のために、立ち上がりの遅い床暖房や放射暖房っていうのも、うちの家族には過剰設備に感じてしまう。ゆるい暖房を全館で長時間というのは、普段から暖冷房設備をちゃんと使っている家庭なら、断熱改修と合わせて導入すれば省エネ化も可能だけれど、うちのように、前もあまり設備に依存していなくて寒いなりの生活をしていた場合は、増エネになる。原発事故のあとにせっかく電気使用量を減らしたいというミッションでやっているのに、増える方向に行くのはなんか上手くないし、、、。などと考え始めると迷宮入り、、、。戸建ならば太陽熱を利用した暖房システムも考えられるけど、マンションの場合は窓から取り込む日射以外、自然エネルギーは使えないからね、、、。もちろん現状でも大満足で、寒い日はもう1枚衣服を着ればいいだけのことで、とくに不満はないのだけれど、一回良いものを体験しちゃうと、そこなりの課題というのが見えてきて、ここから先、よりよいものを提案するとしたらどうするだろう、、と考えることがあります。

例えば、中程度の断熱性能で、あとは洋服や膝掛けなどでやり過ごす我が家方式のほかに、床暖房やPS(※)などの設備で補完するという方向と、もう一方としては、暖房設備や洋服の追加がほとんどいらない世界、つまり内部で発生する熱と、窓からの太陽の暖かさで済ませられるような断熱性能のある世界(Q値1以下※※)っていうのもあるのかなと感じている。快適で省エネな改修を提案する場合、色々な可能性や方向性を持っていたいな、、と思っていて、みなさんにも聞いてみたい。

※ PS:温冷水を循環させて室温を調整する除湿型放射冷暖房システム

※※Q値:建物の保温性能を示す指標。「Q値」は “熱損失係数”といって、室内外の温度差が1℃の時、家全体から1時間に床面積1㎡ あたりに逃げ出す熱量のこと。関東ではQ値の指標は2.7。西方さんが活躍する東北地域ではQ値の指標は1.9

詳しくはhttp://www.ibec.or.jp/pdf/sjuutaku7.htm

 

石:以前私が勤めていた奥村事務所で設計した1960年代のコンクリート打放しの住宅で、断熱改修したいって話があって。一応外側にスタイロフォームが20mmくらい付いてた。さあどうやるかと考えて、結局木製建具のガラスをスペーシア()に変えた。いろいろ計算してみるとそれがいちばん費用対効果が大きかった。どんな方法が適切かは建物全体の断熱レベルにもよるよね。

※(スペーシア:ペアガラスの間の空気層を真空にしたガラス。ペアの2倍の断熱性がある)

平:真空ガラスのスペーシアは結露対策にも有効です。窓の結露に困ったら、ペアガラスではなくて真空ガラスにした方が結露は無くなるようですよ。

 

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